アレルギーと食物 その2
日本生薬学会幹事
中国長春中医学院名誉教授
薬学博士
林 輝明
- アレルギー疾患はどうして起きるのか -
 私たちの体には、自分の体内にない異物(抗原)が入ってくると、 これを無力化させ排除しようという働きが備わっています。 これを免疫力と呼び、細菌やウィルス、花粉などの抗原が侵入すると、 血液中にある白血球やリンパ球、マクロファージ、補体、 ナチュラルキラー細胞などが出動し、攻撃排除してくれます。 それでも防ぎきれないときは、マクロファージやリンパ球の働きで、 抗原に対抗する抗体が作られます。 そして、2度目に同じ抗原が入ってきたとき、 その抗体が抗原に結びついて、抗原抗体反応を起こして、 抗原を破壊し排除してくれるのです。 抗体はガンマーグロブリン(Ig)という蛋白質で作られており A、D、G、M、Eの5種類があります。
 その中でもいちばん強力なのがIgEです。 このIgEの飛び出す量が異常に多いと T型反応といわれるアレルギーが起きるのです。
 アレルギー疾患にはT型からX型まで5種類ありますが、 今回は最も多いT型アレルギーについて考えてみたいと思います。


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