眼精疲労や眼病の予防改善に良い食物 その3
日本生薬学会幹事
中国長春中医学院名誉教授
薬学博士
林 輝明
- 予防・改善に役立つ食物 -
 目の疲れや色々の眼病を引き起こす大半の原因は、目の周囲の血管が詰まったり、そこを流れる血流が悪くなって、栄養、酸素不足により始まります。したがって毛細血管が詰まらないように、血管に付着したコレステロールや老廃物をかきとったり、血中の脂質を減らして血液の流れを良くし、活性酸素の抑制に役立つ食物がおすすめです。これにいちばんよいのは菊花で、細い毛細血管の血管壁をきれいにし、血液を流れやすくします。また含まれるフラボンが活性酸素の働きを抑えます。二つ目が山薬、ヤマのイモです。山薬は非常に滋養豊かな食品で、衰えた目に栄養を送ります。また、古くから糖尿病薬として知られており、糖尿病性白内障の改善にも効果があります。三つ目が枸杞(クコ)の実です。漢方ではこれを枸杞子(クコシ)といいますが、疲れた目に活力をもたらし、視力減退や眼精疲労を回復させてくれます。この三つは山菊子(サンギクシ)と呼ばれ、杞菊地黄丸(コギクジオウガン)などの白内障や緑内障、眼精疲労に効く漢方薬には、必ず入っています。
 これらに並ぶのが、鯉の肝です。これを鯉胆といいますが、この中には目の血行を促進し、炎症を鎮めるチプリノールという特異なイオウの入ったアミノ酸が含まれています。鯉は昔から眼精疲労の特効食として、山菊子と一緒にとると、眼力低下や視力障害がいっそう回復します。
 さて、血液の濃度が高くなって流れが滞ることを、東洋医学ではオ血(オケツ、オは「やまいだれ」に「於」と書きます)といいます。
このオ血をとる食品も眼病の改善に良く効きます。例えば、大豆に含まれるサポニン、椎茸のエリタデニンというアミノ酸、ニンニク、ニラに含まれるアリシン、アリインというアリル化合物、朝鮮人参のギンゼノサイドというサポニン。これらはオ血をとる成分として、よく知られています。ほかにも、生姜、米酢、菊花、イチョウ葉、柿の葉、海藻類、ビタミンE含有食品、モロヘイヤ、南瓜、ホウレン草などが、オ血をとります。
 最近、目によいと話題になっているのが、ブルーベリーです。ブルーベリーが持つアントシアニンという色素は目の網膜にあるロドプシンの安定性を良くし、網膜の感度を高めるとともに、血行を促す作用もあります。ブルーベリーは、そのジャムを食べていたパイロットが、非常に視界が明るくなったということから注目を集めるようになったものですが、視力向上や眼精疲労の回復に効果のあることがわかっています。
 また、レバーや緑黄野菜に多く含まれるビタミンAやカロチンは、網膜の明暗の感度を高め、夜盲症の改善などに役立ちます。



| 健康に関するいい話TOPページ |
 
Copyright PIP-FUJIMOTO Co.,Ltd All rights reserved.