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秋には滋養分の高い木の実も豊富に出回ります。まず栗です。ブナ科の落葉樹クリの実で、縄文遺跡からの出土し、非常に古くから食用にされた日本固有の果実です。
昔から縁起の良い食物とされ、武将は出陣のとき「勝栗」を食べて武運を祈り、江戸時代の庶民は旧暦の9月9日の菊の節句には必ず、「栗御飯」を食べ「菊酒」を飲んで長寿を祈ったものです。
糖質34.5%、蛋白質2.7%、脂質0.3%を含み、ミネラル、ビタミン剤も豊富な栄養食です。
中国では虚弱体質を改善し、足腰のだるさをとる滋養強壮剤として利用します。
また栗を砂糖で煮たものや、栗と豚肉との炊き合わせスープは、下痢気味の軟便を正常化する薬膳としても用います。
葉も煎じて煎じ汁を風呂に入れると、皮膚病の治療に効果があります。

イチョウの葉が黄変し、秋の深まりと共に市場に出回る銀杏(ぎんなん)も栗と同様、糖質(炭水化物)を主体としたスタミナ食です。
糖質34.5%、蛋白質4.7%、脂肪1.7%を含み、ビタミン、ミネラル類も豊富です。
中国の結婚式では、花嫁、花婿に必ずといってよいほど、氷砂糖で煮た銀杏を食べさせます。
これは、イチョウの実である銀杏が芽を出す発芽率がほとんど100%であり、さし木でも容易に育つ生命力の強さにあやかり、子孫繁栄を祈って食べるのです。
しかし、少量の青酸配糖体を含むので、大量に食べたり、生のまま食べると中毒を起こすことがあるので注意が必要です。
東洋医学では、喘息や風邪の咳止め、痰切りに1日6〜15gを煎じて用います。
また炒って皮をはぎ、実(胚)の部分を柔らかく煮るか、蒸して、10gくらいに蜂蜜をかけ、ゆっくり噛んで喉に当たるように呑み込んでも効果があります。
冬には多い、お年寄りの頻尿や、子供の寝小便の改善にも卓効をもたらします。大人は1日に10個子供は5個を炒って、2週間続けて食べてみてください。 |
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