おでんの効用 その4
日本生薬学会幹事
中国長春中医学院名誉教授
薬学博士
林 輝明
-  葱間(ねぎま)、牡蠣(かき)、蛸 -
 葱間の葱には発汗解熱と殺菌作用があり、特に白い部分を「葱白(そうはく)」と呼んで風邪の初期治療に使います。鮪(まぐろ)は24%の蛋白質を含む滋養食で、ビタミンAやEPAなども豊富で葱と一緒に寒さと風邪とを防いでくれます。
 寒い時期、具に加えられる牡蠣は海のミルクと呼ばれるほど滋養強壮の食物で、ビタミン、ミネラル類は勿論のこと、活力源のグリコーゲン、細胞を活性化させて肝臓を強化するタウリンを多量に含みます。貧血、肝臓病、眼精疲労、二日酔いの改善におすすめしたい食物です。
 蛸もこの強肝アミノ酸のタウリンを多量に含み、酒の肴に良い食物です。
 
-  すじ肉、玉子 -
 すじ肉にはコラーゲン、エラスチン、コンドロイチンといった筋肉や関節の腱などに弾力性ををもたらし、体を柔軟に保つ働きをもつ成分が豊富に含まれています。関節炎の予防や足、腰の強化、皮膚のしわの改善を計りたい方はしっかりお食べください。
 玉子も蛋白質や脂肪をたっぷり含む一級の滋養強壮食であり、卵黄に含まれるレシチンは、頭の働きを活発にして老化を防いでくれます。牡蠣と並んで、受験生にぜひ食べて頂きたい最良の食物です。

 
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