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私たちの食生活は昭和36年頃より欧米型の肉食中心主義に大きく変わりました。
それにつれ人の命を奪う病気の種類も変わり、この30年間ずっと死亡率のワーストスリーを占め続けているのは、癌、脳血管系病、心臓病で、戦前から続いた肺炎、結核、(赤痢などの)菌性胃腸疾患に完全に取ってかわりました。
そして現在3人にひとりの命を奪っているのは、血液と血管に関係のある循環器系の病なのです。
今回は生活習慣病のうち、この循環器系病を予防改善してくれる食物について考えてみたいと思います。
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腸から吸収された栄養や肺から吸収された新鮮な酸素は、血液によって血管というレールに乗って、体の各部分が栄養失調、酸欠にならないよう運ばれています。
したがってサラサラした血液でなければ、流れが悪くなり、栄養、酸素の補給が遅れて、体の各部分に障害が出てきます。
健康な血液には、100ml中にコレステロールが150〜230mg、中性脂肪が50〜170mg溶け込んでいるのですが、ご馳走のとり過ぎで、それぞれ血液中に300mgを超えると、ドローっとした粘度の高い血液となり、栄養、酸素が運ばれにくくなります。
これを高脂血症と呼ぶのです。粘度の高い血液を送り出すのですから心臓は、当然普通より血液に圧力をかけることになり、高血圧を招きます。
また、血管や肝臓に、コレステロール、中性脂肪が付き易くなり、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、脂肪肝の起きる原因になります。

これを予防し改善してくれる食物としては、湯葉、納豆、高野豆腐などの大豆加工食品、椎茸、舞茸などのキノコ類、ニンニク、米酢の他、鰯、鯖、鮪、秋刀魚などの魚類、ゴマ油、紅花油、綿実油などの植物油類が挙げられます。

大豆の中には、リノレン酸や大豆サポニンといった血中の過剰のコレステロールや中性脂肪を除きサラサラした血液を作るとともに、老化やアレルギーの発病を促進し、発癌の原因にもなる過酸化脂質や活性酸素を抑制する素晴らしい成分が含まれています。
特に大豆サポニンは、高脂血症で高血圧の患者80人に1日0.1gずつを3ヶ月内服させた結果、その75%に有効改善の効果があったとの臨床報告がされています。
この大豆サポニンは、湯葉、高野豆腐、納豆、豆腐、豆乳、醤油、オカラの順に多く含まれています。

椎茸には、癌細胞の拡がりを抑える多糖類レンチナンや、カルシウムの吸収を助け、体の免疫力を高めるビタミンDの他、強い脱コレステロール作用をもち、高脂血症の改善に役立つエリタデニンという成分が含まれています。
また、米酢も血中のコレステロールを低下させ、過酸化脂質を抑制し、肥満を改善する成分を含有し、古くから東洋医学で高脂血症、高血圧改善の食物として用いられています。
ニンニクにもアリイン、スコルジニン、アリシンといったアリル化合物が含まれており、強い血液中の脱コレステロール作用をもち、肉料理の隠し味に使って、肉脂肪による血中の脂肪分の上昇を防いでいるのです。

鰯、鯖、鮪などの青魚に多く含まれるEPAやDHAといった油分の不飽和脂肪酸も活性酸素や過酸化脂質の働きを抑え、脱コレステロールや健脳作用をもっています。
植物油でも、ゴマや紅花、綿実の種子油などには、抗酸化力の強いオレイン酸が多く含まれており、高脂血症の予防改善を助けます。
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