旬の食物の効用(春) その3
日本生薬学会幹事
中国長春中医学院名誉教授
薬学博士
林 輝明
- 浅蜊(アサリ)、
蛤(ハマグリ)、蜆(シジミ) 
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 おだやかな日を浴びて楽しむ潮干狩りは、皐月の風物詩です。 そして、この時期貝類が最高においしくなります。 淡水の影響のある干潟に住むアサリは、貝類中もっとも豊富にビタミンAを含有していて、体に抵抗力をつけ、眼の疲れを和らげてくれます。 そして傷の化膿を治し、痔の改善にも役立ち、腰痛を軽減してくれるという食効をもちます。


ハマグリは栗の形をしているので、浜栗の名がついたといわれます。 その肉の中に、多糖類のエステルが含まれ、血液が異常に固まるのを防止する作用をもち、血栓のできるのを予防してくれます。 心筋梗塞や脳血栓を心配される酒徒は、酒の肴にハマグリの酒蒸しなどで一杯というのはいかがでしょうか。 中年婦人の足の血管が腫れて、瘤となる静脈瘤 なども防いでくれます。


 シジミも、二日酔いや黄疸の治療にその味噌汁がよいとされます。 シジミの中には、メチオニンとかシスチンといった強肝アミノ酸が、多量含まれ肝臓を強くしてくれますので、この伝承は合理的です。 しかも最近、シジミのエキス分が胆汁の分泌を著しく促進することが証明されました。 このほか、眼精疲労を改善し、母乳の出をよくし、利尿を促進する食効もあります。

 
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